今治市大島のポパイズクラブがつくるしまなみオリーブ

今治市大島のポパイズクラブがつくるしまなみオリーブ

こんにちは。
はじめて「えひめのたね」で記事をお届けします、チヂキと申します。
2017年に今治市の大島へ移住しました。大島の情報を中心に、愛媛の情報をお伝えできたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

小豆島だけじゃない?!愛媛県産オリーブ

小豆島だけじゃない?!愛媛県産オリーブ

今回は、私が暮らす今治の大島で栽培されている、オリーブについてご紹介します。
大島は、愛媛県今治市と広島県尾道市をつなぐ西瀬戸内自動車道、通称「しまなみ海道」の四国寄りの端に位置する島です。
亀老山展望公園から望む多島美の美しさや、村上海賊ゆかりの地としても知られています。大島石と呼ばれる高級石材が採れ、あちこちに採石場があります。

そんな大島でここ数年栽培に力を入れているのが、国産オリーブです。

日本国内のオリーブ栽培といえば、小豆島を中心とした香川県での栽培が有名ですが、ここ大島でも地元の団体によって、オリーブ栽培が行われています。

大島でオリーブの栽培を行うのは、その名もポパイズクラブ
平均年齢73歳を超える、8人の男性たちによるチームです。ネーミングからもわかる通り、ユーモアあふれるメンバーです。(若い方はご存知ないかもしれませんが…アメリカのコミックでオリーブの恋人といえばポパイなのです。)

島の人口減少により荒地となっていた土地をなんとかしたいという思いから、オリーブ畑にしたそう。耕作放棄地約1.6ヘクタールを開墾し、2014年から数種類のオリーブを栽培しています。ほぼ独学でスタートし、オリーブの名産地に学びに行き、剪定から収穫まで試行錯誤を繰り返しながら、栽培はもちろん、収穫、オリーブオイルの圧搾や新鮮なオリーブで塩漬け作りを行っています。

現在、栽培管理しているオリーブは約600本。風通しがよく、太陽の光がたくさん届く園地で育てられています。

オリーブ栽培の苦労

オリーブ栽培の苦労

オリーブの産地として世界で有名なのは地中海沿岸、スペインやイタリアが主な産地です。たくさんの太陽の光が降り注ぎ、風通しがよく、雨の少ない気候が向いているということで、日本では瀬戸内海の気候が近いのではと瀬戸内の島々で徐々に生産地が広がっています。

風通しの良さはオリーブに必須、とはいえ、若い木はあまり深く根を張らないので、強すぎる風で木が倒れてしまうことも。ポパイズクラブのオリーブ園でも強風により木が倒れ、植え直しや補強などを行なっています。

木の剪定をして風通しをよくしておくことで、風をまともに受けて倒れるのを避けるほか、虫がつきにくくなるというメリットもあるといいます。

そのほかにも、イタリアから輸入したという搾油機の管理や塩漬けづくりに必須のアク抜きなど、これまで地域で作られていなかった作物なだけに、毎年苦労を重ねて生産、加工をしています。

そして、収穫や選別は手作業。オリーブの実は簡単に手で収穫できるものの、数が多いので一苦労。収穫期には十数キロ収穫しては仕分けを繰り返しています。また、オリーブは鮮度が命。収穫したその日のうちには加工を行う必要があるので、スピード勝負でもあります。

ポパイズクラブのオリーブの特徴

ポパイズクラブのオリーブの特徴

オリーブオイルをそのまま舐めたことはありますか?

オリーブオイルソムリエによると、オリーブは酸味以外ほぼすべて、様々な味わいを持つことがあるのだそうです。

ポパイズクラブのオリーブオイルは無添加・非加熱。絞って濾過しただけなので、オリーブそのものの味がストレートにします。舌にピリピリくるような辛み、青さを感じるほどのフレッシュで複雑な味わいです。収穫時期によりオリーブの品種が変わるので、搾油した時期により色味や味わいが変化するのも生ものならでは。

オリーブの実の塩漬けは、アク抜きし塩漬けしただけのシンプルな味わい。緑の実はフレッシュさ、黒く色づいた実は濃厚なオイル感を味わえます。

オリーブオイルや塩漬けのおいしい食べ方

オリーブオイルや塩漬けというと、ピザやパエリア、パスタなど洋食でしか使えない、と思っていませんか?

ポパイズクラブのオリーブオイルは、国産100%、無添加、非加熱が魅力のオイルなので、ぜひ生で味わっていただきたいオイルです。レモン果汁や塩と合わせてドレッシングにしたり、そのままサラダやお豆腐に回しかけるのもおすすめ。少しの塩と一緒にパンにつけるのもおいしいです。抗酸化作用があり健康にもいいということで、ポパイズクラブのメンバーの中には味噌汁に垂らして取り入れているという人もいます。

オリーブの実の塩漬けは、輸入品で売られているものよりも塩分控えめ。おつまみとしてそのまま食べたり、サラダに加えるととてもおいしく食べられます。アレンジでおすすめなのは、刻んだオリーブをツナやシラスなどと一緒に炊くたきこみごはん。適度な油分と塩味で食べやすい味わいになります。食べる直前に追いオリーブオイルをするのもいいですね。

オリーブ収穫祭とオーナー募集について

オリーブ収穫祭とオーナー募集について

オリーブ収穫祭開催!

毎年11月の第2日曜日には、オリーブ収穫祭を開催。オリーブの収穫体験ができるほか、オリーブオイルや実の塩漬けの試食販売会が開催されます。

オリーブの実は手で簡単に収穫ができるので子どもでも収穫が可能ですが、アクが強くそのままでは食べられないので、収穫体験した分もまとめてオリーブオイルとして搾油されます。

ポパイズクラブの陽気なメンバーにも会えるチャンスですので、ぜひこの機会に大島へ足をお運びください。

日時:2021年11月14日(日)10時〜15時(悪天候の場合は次週日曜日に延期)

場所:今治市吉海町本庄2817 オリーブ園(住所をナビに入れると確実です)

問い合わせ:090−8977−2667(藤本)

オリーブオーナーも募集中!

10,000円(税込)でオーナーに!収穫時期には収穫体験ができます。

オリーブオイル(120ml)5本、オリーブ塩漬け(100g)4パック付き(14,500円相当)

購入はこちらから(2020年度生産のオリーブ生産品は完売。2021年生産の産品を生産中のため、販売開始までお待ちくださいね!)

https://oliveoil.base.shop

オリーブオーナーも募集中!

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チヂキリョウコ

北海道函館市出身。2017年にしまなみ海道の橋、愛媛県今治市の大島へ移住。
地域おこし協力隊を経て、2020年4月より本と自家焙煎珈琲の店「こりおり舎」を営む。
島暮らしを楽しみつつ島の中で人やものやことが交わる場をつくり、多様な暮らしや生き方の選択肢をお伝えできたらと考えています。

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